これまでの常識と、これからの新常識へ

みなさんが、食べる物を購入する際の基準は何でしょうか? 

スーパーできれいに並べられた野菜、大きなPOP広告の安売り、北海道産直送の文字等、買い物をする際にいろいろと目に飛び込んできます。

あなたが、最終的に購入を決めるときは、下記のような優先の基準で決めていませんか?

 

①値段⇒②見た目⇒③おいしさ⇒④安全性

 

それって、本当に問題がないのでしょうか? 買う側でなく、売る側(生産側)の立場で物事を考えた事はあるでしょうか?

それらを考えた際に見えてくる新常識があります。 

 


◆生産側の現状◆


出荷規格ハンドブック

みなさんの身の回りにある野菜には、出荷規格が存在し、出荷する際は、いくら味がよくても、かたちが悪かったり、育ちがバラバラの野菜だとお金になりません。また、決められた箱のサイズに揃えて入れないと市場も受け付けもしてくれません。

このため、農家さんは、規格どおりの野菜を大量生産し、それを大量に売りさばくことで、何とか生活を維持しているのが今の現状です。


では、害虫から野菜をまもり、規格どおりの野菜を大量に作成するには、どのようにすればよいでしょうか?

 

それには、【F1種】、【農薬】、【化学肥料】の三つが必要で、近代農業の必須三点セットと言われています。

これらは、農家が毎年購入し続ける必要があります。

【F1種】

種には大きく分けて「在来種」と「F1種」の2種類があり、スーパーなどに出回っている野菜の9割は、「F1種」と言われています。「F1種」は、人為的に作られた一代限りの雑種1種のことを指し、個体間のバラつきが少なく、成長が早く、一斉に発芽し一斉に収穫できる等の特徴を持ちます。

これは人間にとって都合よく品種改良をされた種となり、現在では、アメリカのモンサント社から大量に輸入しています。

 

 ●下記のホームページを参照ください

 

 ・タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。

 ・「タネはどうなる?!」でわかったF1種・遺伝子組換の危険性とは?

 


 【農薬】/【化学肥料】

農薬を利用しないと、害虫の被害により商品が無価値になったり、雑草を枯らさないと収穫率や作業効率も下がります。

また、化学肥料についても植物の生育に伴い土壌から減少する栄養である窒素やリンなどを補給しなければ持続困難です。

また、農薬と化学肥料は常にセットとなります。本来は、土壌のミミズや微生物が農作物の栄養を作りだしますが、農薬でそれらを駆除してしまうため、土地が痩せていきますこのために科学肥料が必要となるからです。

このため、農薬と化学肥料をやめる事が出来なくなります。

昔は毒性が強く販売が中止なっている農薬/化学肥料も多くあります。近年では農薬も改良されさらに毒性が低くなったと言われていますが、販売停止となった農薬等は、当時では毒性を知りませんでした。これは現在の安全が、未来でも安全という保障するものではありません。

また、日本と海外では残留農薬基準も異なります。日本で安全と言われている野菜が、海外では安全でない事実もあります。

 

●日本と海外の基準値の違いについて参考にしてください

日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている



◆これからの新常識◆

上記、生産側の状況の内容は、誰が悪いという話ではなく、みんなが無意識のうちに、値段であったり、見た目を重視した結果、農家は、その要求に合わせて、取り組んできました。

あなたが安く買えると言うことは誰かが給料以上の仕事をしたり、それに代わる効率性を重視し安全性が後回しになります。見た目の美しさに囚われて、野菜本来の素材の美味しさが損なわれます。

 

これらを踏まえて、食べ物に関する基準を、下記のようにこれまでの常識から、これからの新常識へ変えませんか?

 

これまで:①値段⇒②見た目⇒③おいしさ⇒④安全性

これから:①安全性⇒②おいしさ⇒③値段⇒④見た目

 


『ヴィーガン あすか』では、少し高いけどちょっと形は悪いけど安心、安全な食べ物を提供します。 

 

それは、私達自身の手で自然農法にこだわった野菜を育てています。

実際に自らの手で触れ、農法にこだわった野菜だからそこお客様に思いを届ける事ができると思っています。

現在は、安定共有まで至っていなため、橋本自然農苑の橋本進さんに協力して頂き『ヴィーガン あすか』でのメニューに取り入れています。

自然農法では、自家採種と自然栽培法にこだわって野菜を作っています。

 

橋本自然農苑について

●フェースブック:橋本自然農苑

●ホームページ:秀明自然農法 橋本自然農苑

自家採種

自家採種とは、自分の畑の作物からタネを採り、翌年そのタネをまいて作物をつくるという、繰り返し長い年月をかけ、その土地の気候や風土に適応し、その土地にしっかり根づいた野菜の種となります。

本来の種は、大自然に自らを適応させて生き伸びようとする、賢さを持っており、その環境に合わせ、やせた土地ならやせた土地に既に適応し、寒い土地では寒さに耐えるエネルギーを持った野菜が育ちます。

京都の「加茂なす」「聖護院大根」、鹿児島の「桜島大根」、群馬県の「下仁田ネギ」等が有名です。

昭和30年代頃までは、ほとんどの野菜がこの種でした。


自然栽培法

農薬はもちろんのこと、化学肥料・有機肥料など一切利用せずに、自然推肥以外の些かの不純物も混ぜることなく土を清浄化し、 土自体の力を発揮させる農法です。

農薬や化学肥料は、一度利用するとはミミズは死に、微生物も激減します。このため元の土に戻すには、長い年月がかかります。

 


実は、自家採種と自然栽培法は、セットで考える必要があります。

無肥料、無農薬の土壌でも、その土地で育っていない種をまいても、なかなか育ちません、その土地に根付くまで長い道のりがあります、天候に左右され、周期的に芽を出さない年がやってきたりもあります、このため、近所の農家仲間の自家採種している人にタネ互いに分けて助け合い、5年、10年と同じ土地で自家採種を続け事でようやく、その土地の条件に適した遺伝子が育ち、丈夫で、収量も増えて、おいしい作物ができるようになって行きます。


◆まとめ◆

昭和30年代頃までは、自家採種でその土地にあった野菜が主流でした、しかし、高度経済成長を経て、より見栄えがよく、大きさが規格どおり揃え、大量生産する事が必要となり、F1種を導入し、その結果、土壌にあわないため、肥料をまく、すると害虫や、雑草がたくさん生える、そのために農薬の散布が必要となり、現在の【F1種】、【農薬】、【化学肥料】の3セットが必要となりました。

 

全国、いや世界中で均一の人工野菜で、同じ大きさ、同じ見た目、同じ味となると、オリジナル性がなくなり、疫病がはやると全滅となります。人の遺伝子でも、パートナー選びは、自分に近い遺伝子は嫌がり、より遠い遺伝子を好むといいます。これはオリジナル性を持たせることにより、病気等の不足の自体が発生したときに種の絶滅を回避すると言われています。

また、同じ野菜なら、生産性の高く自動化された大規模企業、もしくは、労働力の安い国からの輸入物となり、目の前の利益のみを追求し、自身で未来を閉ざしていきます。

 

本来の野菜が持つ、その土地毎に適した野菜を大切し、その風土に合わせた野菜本来の味を楽しみ、未来につなげる行動を一緒にとりませんか?