お菓子、間食をやめれないのは、依存症!?


お菓子、スイーツ等の間食をやめれないのは、本人の意識が弱いからと周りの方は思われますが、これはお菓子には中毒症状(マイルドドラッグ)があるからといわれています。

私自身も以前は、スナック菓子がやめれませんでした、その時に、お菓子に中毒性があると聞いてもまさかと思いましたが、実際に、スナック菓子を無理矢理にやめると、食べたい思いが強くなり、イライラが募ります、あなたにも経験があるのではないでしょうか?

この『マイルドドラッグ』ともいうべき、中毒症状をもたらしてしまう物質が含まれているものがあります

 

この物質は、脳内に大量の快楽物質を出し、同じ量を摂取していてもやがて満足感がなくなり、摂取しないと禁断症状も現れるといわれ、ニコチン、コカイン、モルヒネと同じ変化が脳内で起きていると動物実験で報告されています。

 

具体的には、グルテン中毒、砂糖中毒等が上がられています。

日本でも、徐々にこれらの動きが注目されてきています。実績に日本でも下記のような書籍が多く出版されています

上記の『小麦は食べるな!』では、小麦食品と縁を切った人の30%が、いわゆる禁断症状としか言いようのないものを経験します。これまでに何百人もが小麦を抜いてから数日から数週間、極度の疲労感、思考力の減退、イライラ感を覚え、学校や職場でいつもどおりに活動できなくなったり、憂うつになったりしたといのを目にしました。

(中略)あるブツを断とうとすると、その後には必ず不快な症状が出て、そのブツを再びとると不快さは消える――わたしには、まさに中毒と禁断症状のように思えます。

 


なぜ、中毒症状が発生する?、続けるとどうなる?

中毒性が発生する理由としては、上記の『小麦は食べるな!』の記載では、グルテンは胃腸で消化されると、ポリペプチド混合物(高分子化合物)「エクソルフィン」に分解されて脳に侵入し、モルヒネ受容体と結びつくのだそうだ。

さらに興味深いのは、ナロキソンという、ヘロインやモルヒネの作用を瞬間的に無効化する薬を投与したところ、エクソルフィンとモルヒネ受容体との結合が遮断されたという事実があり、これから推察できるのは、小麦にはモルヒネと同様の作用がある、ということだ。

小麦のモルヒネと同様化合物(エクソルフィン)は脳に侵入し、多幸感を生じさせる。半面、小麦を摂取しなければ、不快な禁断症状があらわれるという事だ!!

 

また、『お菓子中毒を抜け出す方法』の記載では、糖を摂取すると通常は血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、食欲を抑制するホルモン(レプチン)が増加し、食欲を刺激するホルモンを分泌を抑え満腹感を感じますが、加工食品である炭酸飲料、スポーツドリンク、アイスクリーム、ゼリー、スナック菓子等に多く含まれる果糖を摂取しても肝臓に運ばれ代謝され、直接、血糖値をあげません。

インスリン反応を刺激しないので、レプチンによる食欲を抑える反応がブドウ糖ほど起こらないのです。甘い清涼飲料水を飲んでも満腹感がないのはそのためでしょう

(中略) 果糖を摂っても満腹感が得られず、空腹感も減らないので、「もっと食べたい(飲みたい)」という欲求につながり、中毒に陥る危険性が非常に高くなります

 

果糖は、お菓子、間食などの食品に多く含まれます。ぜひ、各食品の原材料名をチェックしてください

※下記に商品の原料名のサンプルを記載します

(果糖ぶどう糖は、果糖が50%以上、90%未満のもの)

この中毒は急激に心身を壊すことはありませんが、長い時間をかけてジワジワと体を蝕み、やがて認知症や脳卒中、心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こすことがあると言われています。

グルテンに関する症状・・・小腸がグルテンに過敏反応する『グルテン過敏症』や、グルテンをスムーズに消化できない『グルテン不耐症』の人たちがいる。グルテン過敏症や不耐症の人の場合、グルテンをとると小腸の粘膜の細胞間が緩むため、毒素が入り込んで、炎症を起こしてしまう」

これが慢性的な不調の原因となるという。小腸という必要な栄養を取り込む臓器のトラブルだけに、さまざまな不調につながる。

片頭痛やPMS(月経前症候群)、自己免疫疾患のリウマチや橋本病もグルテンによるダメージが一因になっているという。

うつやADHD(注意血管、多動性障害)などの脳疾患との関連性を指摘する専門家も少なくない

※『小麦は食べるな!』から引用

 

砂糖(果糖)に関する症状・・・お菓子には、太る要因となる糖質と脂肪がたっぷり、食べ続けていくと体重が徐々に増えていく、仕事のモチベーションを高めるはずのお菓子が中毒に陥ると食べれない場合にイライラとなる

高血圧、高血糖値、脂質異常症などお菓子の食べ過ぎは、生活習慣病をもたらす。将来的には、脳卒中、心筋梗塞、認知症など深刻な病のリスクが高まる

※『お菓子中毒を抜け出す方法』から引用


世界では既に、食に対する見直しがされてきている

海外では、既にこれらの危険性に気が付き、スポーツ選手やモデル・有名人が取り入れたこともあり、グルテンフリー食、ヴィーガン食等に注目されており、欧州、アメリカでのグルテンフリー、ヴィーガン市場は拡大しています

 

グルテンフリー市場


世界のグルテンフリー市場はアメリカや欧州を中心に拡大しており、2024年には約100億USドル(約1.1兆円/1ドル=110円)に達する見込み。市場は麦類に含まれるグルテンによるアレルギーやセリアック病、グルテン過敏症、ダイエット等に対するニーズで形成されている。その一方で、これまでの患者食としての位置づけだけでなく、近年では健康に良い食品という認識で購入する消費者も増加していると考えられる。

出典:農林水産省「米粉の輸出拡大に向けた欧米グルテンフリー市場調査」2019年

ベジタリアン(ヴィーガン)等市場


観光庁のレポートによると、世界には6.3億人のベジタリアンが存在し、その数は年々増加傾向にあると言われ、特に欧米では20年で約2倍に増えている。

また、上記資料の国別のベジタリアン比較では、日本の割合が少なく、欧州が関心が高くなってきている

出所:ユーロモニターインターナショナル

(ユーロモニターインターナショナルに総人口及び、ベジタリアン等人口に関するデータが存在する100ヵ国・地域、世界人口の約90%をカバー)

肉を減らす理由(ベジタリアン化)についてのアンケートについて、動物福祉(動物愛護)、環境問題だけではなく、健康、体重管理が抗生物質への懸念等の、体調管理などの興味関心も多いことがわかる

有機食品市場


世界の有機食品売上は年々増加しており、2017年では、約970憶ドル(約10.7兆円/1ドル=110円)となり、欧州(特にドイツ、フランス)では、有機専門でない通常の小売店での有機食品の売上が近年上昇傾向

出所:FiBL & IFOAM  The World of Organic Agriculture Statistics and Emerging Trends 2019をもとに、農業環境対策課作成

欧州、アメリカのスーパーマーケット等では、グルテンフリー、ヴィーガンなどの専門コーナーや、専門店なども見受けられます

それだけ、食に対する見直しがされてきてます。